バイクのトランスミッションをカスタムする

バイク

トランスミッションは変速機とも呼ばれエンジンから発生した力を伝える重要な部品です。バイクはエンジンで発生した力がクラッチ、トランスミッション、スプロケット、チェーンを通ってタイヤに伝わります。エンジンで発生した力をそのまま伝えるのではなく、変速機やスプロケットなどのギアを通して力を増大させます。

自転車に乗るときにペダルを漕いでギアに力を伝えることを想像すると分かりやすくなります。段数の低い大きなギアが付いているほど発進する際に必要となる力は小さくなりますが、回転数を上げてもスピードは出ません。スピードを出すためにはより小さなギアに変える必要があります。一般的な自転車には5段や6段など変速ギアが取り付けられており、段数の高い小さなギアほどスピードが出ます。

一方小さなギアでは発進する際に大きな力が必要になります。エンジンが1回の爆発で発生する力をトルクと呼びますが、重いバイクの車体を動かすためにはギアを利用してトルクをコントロールすることが重要です。ギアの比率をカスタムすることで、乗りやすくしたり最高速度を上げることができます。それぞれのギアの比率が近いほどスムーズに変速を行うことが可能となります。レースの世界ではよりギア比の近い変速機が使用されています。一般的に市販されるバイクでもギア比のカスタムが行われることがあります。スプロケットの交換によるギア比の変更は広く行われています。変速機の交換はあまり一般的ではありませんが、車種によっては交換用のものが市販されている場合も存在します。